オリジナルでなくても
日本知育玩具協会・知育玩具マイスター/認定講師の船越智子です。
積み木遊びや構成遊びの相談で、
お友達は何を言われなくともお手本がなくとも、想像力を働かせ積み木を積んで何かをつくっていく(ブロックなどで組み立てていく)のに、我が子は手本がないと何していいのか戸惑っている。そんな我が子の様子を見て不安になってしまう…。
といった事柄があります。わりと"あるある"な相談です。
ところで、何かの玩具をつかって、生活で触れるような何かを見立てて作るというのは、どのくらい簡単なことなのでしょうか?
例えば積み木でお城を作るなんていうときは、
・一般的なお城のイメージをわかっている
・どんな玩具で表現するか考える
・決めた玩具で表現できるお城を考える
・作っていく順番を考える
…などなど、箇条書きにしていくとかなりたくさんの力が必要です。
積み木で作ったお城のお手本があったとしても、お手本を観察し、正確な材料を選び、つくる順序を考え…といった工程それぞれにおける様々な力が使われます。
それらは簡単なことでもなければ、ましてや「何も得るものがない」などということは決してないのです。
ぜひお手本を見て楽しんで作る経験を積んでみてください。観察力や構成力…様々な力が育まれていきます。
何より、お手本があることでいきいきと玩具を・遊びを楽しめるのなら、親も子も、それに代わる幸せはないのではないでしょうか。
そして…ただ並べただけで何を作らないところからでも美しい、そんな積み木もあります。
スイス/ネフ社のアングーラという積み木です。L字型の、特徴的な形の積み木です。ただ並んでいるだけですが、とても綺麗ですね。
もちろん見立てて作る遊びもでき、その作品もまた美しいものですよ。(これは鳥を作ってみたところです。)
こうした構築になってくるとかなりのバランス感覚が必要な、大きいお子さんでも楽しい積み木になります。長く遊べて、大人も楽しいぐらいですよ。
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