わかっていることでも

日本知育玩具協会・知育玩具マイスター/認定講師の船越智子です。

子どもと過ごしていると、もうわかりきっていることを何度もやる様子がある、ということはありませんか。わが子のそんな様子を見て、
「そんなことしているなら、もっともっと他の遊びをして、成長してほしい」
ということを、ついつい望みたくなる親御さんもいらっしゃるかと思います。
うちの子どもは囲碁が好きで、今日もひとしきり囲碁を楽しんでから、日本棋院のテキストにある問題に取り組んでいました。

しかしながらその内容は、「何処に石を置いたら取れるか」という、囲碁のルールを知ったわが子にとっては、もうわかりきっていることです。それもたくさんの問題をやっていきます…。

それでも、わが子はとても楽しそうに、それらをやり通して一言。

「よし、満点!楽しかったー!」

そしてにっこり微笑んで、次の遊びへと移りました。

わが子は出来ることをやり通して、それによって心の充足を得て、「囲碁楽しかった」という気持ちに十分に浸っていたのです。それは、また囲碁を楽しもう、やってみようというモチベーションへと繋がるものなのです。

同じことを繰り返す様子は、一見、もどかしく思うかもしれません。でも、それによって何を得ているのかを、ちょっと立ち止まって見てあげてください。

大好きな遊びならなおさら、子どもが繰り返すことによって、自らの力で得ているものはいろいろとありますよ。


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一般社団法人日本知育玩具協会・ 知育玩具マイスター/認定講師