知育玩具とは?
こんにちは、日本知育玩具協会・知育玩具マイスターの船越智子です。
巷にも知育玩具と呼ばれるものは、沢山出回っています。
では、本来の意味で「知育玩具」として機能できる玩具とは、どんなものを指すのでしょうか?考えてみられたことはありますか?
数概念がわかるように音声で数を読み上げる玩具、ひらがなに自然と親しめるようにひらがなを書いた積み木という名の正方形の木製タイル…いろいろなものが思い浮かべられることでしょうが…
しかしながら、そういった「何かを教えこもうとする玩具」は知育玩具ではないのです。
では、どんなものを指すのでしょうか。
知育玩具とは、精巧で美しさを備え、子どもが主体的に遊び触れるだけで、数や言葉、自然の法則、人との関わり方…といった、様々なことを遊びの中で、自然と身に着けていくことができる、そういう玩具を指すのです。
例えばこんなもの。
これは、マグネット社(ドイツ)の「マグネットセット大」という玩具です。マグネットのついた色板でいろいろな絵を構成して遊ぶ、構成遊びの一つです。
これで遊ぶことで、子どもたちは、見立てる(イマジネーション)力を養い、幾何学的な美しさを知ることができます。それを数学(幾何学)的・美術的に活かすことという高度なことすら、遊びながら出来ていくようにもなるのです。
真なる知育玩具には、「教えこむ」ということは存在しません。子どもたち自らが触れ楽しんで遊ぶことで「能動的に様々なことを知っていく」ことができ、そして「能動的にそれらを実現していける」ほどの力を持っている玩具なのです。
0コメント